白いノート

this and that

カエルの唐揚げ

ベトナム料理店で、カエルの唐揚げを食べた。アジアではそう珍しくないのかな。

同伴者は会社の同期。ベトナムの料理店は気分で。そしたら、カエルのメニューがあるではないか。しかも3種。唐揚げ、ソース絡んだもの、パイナップルと甘酢で炒めたもの。

「食べてみよう」という話になった。

おおおおお......でも、こういう機会でもないと中々試すこともないのかもしれない。いやいやでも.....

注文した。揚げていたのか、10分以上してテーブルの上にやってきた。

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見た目は鳥の唐揚げ。チキンのようにコロコロした部位と、細長いところと(多分足)。目の前の同期が先に食らいついた。「うん、鶏肉みたい」。

私も小さくコロコロしたところを、ちょこっとだけかじってみた。お、確かに鶏肉みたいな食感だ。美味しいかどうかは...わからない。今、私はカエルを食べているのだ、と言うことばかりが頭を駆け巡り味はよくわからなかった。鶏肉の味でも、そうでなくてもなんか怖くて、一緒に来たチリソースに何度もつけて、とった一片だけ食した。

意外にも、カエルには骨があった。

 

これで終わらせればいいのだろうけど、帰りのバスの中で思ったことをメモしておく。

昔、アメリカに留学していた際、赤いパプリカのソテー(?)みたいなものが、舌に見えたとかで食卓で盛り上がったとき、なんでか私は牛タンの話をしたのだが、その時場が凍りついたことを覚えている。「..え、牛のベロ食べるってこと?」なんて。

また、(これは流石によせば良いものを)馬に親しみがあるイギリスの家庭に馬刺しの話をしたら、とても嫌な顔をされた。そのとき私はまだ10代だったけれど。

私たちが食べるタコやイカも、欧米ではあまり馴染みがない場所もあるよね。

なんだか、そう考えると、クジラやアザラシ、ウサギやイヌでさえ、それぞれの文化に生きる人たちの食文化って、「知ってほしい」とか「理解したい」が難しいような気がした。何かうまく言えないんだけど。うーん、「どうしてそれを食すのか(食さないのか)」に意味はない、って感じだろうか。欧米によく見かける(宗教的な理由ではない)ベジタリアンと同じような感じ。
ただ、その人たちは食べるだけ。食べないだけ。

だから、日頃の生活で馴染みがない食文化を見て面白いと思っても、自分が食べていないで、それ以外の決めつけるような言葉はあんまり口にしたくないな、と改めて思った。(ま、全てダメというわけでもなく、家族とか、自分と近い感覚の人狭く共有するのはありかな)

苦手な生き物はもちろんあるけれど。