ふと思い出して、豊島区立トキワ荘マンガミュージアムに行ってきました。開館したニュースを見て気になっていたけど、もう2年経つのかぁ。
トキワ荘は昭和の漫画家が住んでいた木造2階建てのアパート。手塚治虫、赤塚不二夫、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、石ノ森章太郎らが若い頃にここで暮らし、狭い畳部屋で漫画を描いていたそう。
最寄駅は都営大江戸線の落合南長崎駅。公園や保育園に「南長崎」の地名をたくさん見かけたけど、なんだか不思議。
歩いて5分くらい、公園の中にトキワ荘が。実際のアパートは1982年に解体されていて、これは再現したミュージアム施設。壁や看板の経年具合がいい感じ。
入ってすぐの急な階段は、ミシミシ音をあえて再現したそう。おじいちゃんちを思い出す。
2階のトイレと炊事場は共同で、あとは四畳半が9部屋。
この部屋には小さな机が2つ。夜は暗いし、冬は寒かったんだろうな。でも、同じアパートで生活しながら皆夢に向かって漫画を描くって、それは濃い時間だったんでしょうね。
昭和20~30年ごろの暮らしなので、原稿はもちろんインク、ペン、紙。今みたいにデジタルで簡単にやり直しができないから、漫画家たちは没原稿を紙飛行機にして飛ばし、近所の子供たちがそれを拾ったと聞きました。お宝だね。
みんなでキッチンに集まってご飯作るのも、楽しそう!
手塚治虫の『ジャングル大帝』などが連載されていた月刊の漫画雑誌。コロコロコミックみたいなものかな?アパートの若き漫画たちが投稿していたそう。
期間限定で101冊をずらりと展示していて、創刊から3年くらいは表紙が少年の絵。戦後の暮らしを反映してか、とても幸せな表情ばかりなのが印象的でした。
入館料は無料。家電などの生活用品など、当時の暮らしも垣間見ることができて、タイムスリップしたように楽しめました。満足。
この時代の漫画とか映画って、作り手が激動の時代を生きてきただけあって、読み込むと深いんだろうなぁ。
お昼は近くの中華料理屋、松葉さん。ラーメンを注文したら20年くらいは食べていない、素朴な味で感動しました。この茶色くなったメニュー札がいいよね。
よき一日。