白いノート

this and that

ハロウィンで思い出す曲といえば

ハロウィンが近づいてきた。街の装飾がオレンジやら紫やらで、ちょっと楽しい。

高校生の時にアメリカに留学していたことがあり、その時に本場のハロウィンを経験した。放課後、仲良くしてくれていた友人と集まって仮装して、近所の家のドアを叩いてまわるーー。このイベントは高校生が参加するには少し大人すぎるのだろうが、私たち高校生は“アメリカ1年目”が多かったので、ホストファミリーの協力もあって、貴重な体験をさせてもらった。

ブラジルの留学生は「ゲイシャ」(決して私が日本人だからではなく、なぜか東洋風の衣装をゲットしたそう)、スペイン出身の友人は王道の魔女、コロンビアの彼女は海賊...と華やかな仮装を考えていたようだが、私は初めての(そしておそらく最後の)本場のハロウィン参加とあって、迷いに迷ってしまった。

迷ったまま、コロンビア出身の友人の家に皆集合、みな着替え始める。私は手ぶら。

「えーん、どうしよう!私も何かになりたいけど、わからないよー!」なんて、その家のお母さんに言ったら、

「そうよ、あなた、おばあちゃんになれば良いじゃない!」とのアイデアをもらった。

その海賊の母親は、普段使っている道具で私の顔に化粧を施し.....

シワシワで、厚化粧で、間抜けな顔のおばあちゃんになりました。志村けんの「ひとみばあさん」のイメージ。鏡を見た瞬間に吹いちゃったのをよく覚えている。
その後、グレー系統の服を借りて地味に、ダボダボな感じに着こなして..。これって、世界中のおばあちゃんに失礼じゃない!??笑

みんなキラキラの仮装なのに、私だけクレイジーおばあちゃん。みんな可愛く写真に写っているのに、私だけ腰曲げて笑ってりるかどうかもわからないメイク。まぁそれも含めて、笑いまくって面白かったんだけど。

 

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タイトルのハロウィンで思い出すのは、このメイクの後かな、ちょっとした待ちの時間に教えてもらった歌手。彼女はアメリカに移住してきたコロンビア人で、同郷のJuanes(フアネス)が好きと言った。そして聞かせてくれた、彼のCDアルバム。

へー、なんかよくわからないけど、英語とはまた違う言葉で呪文みたいだなぁ、くらいの感覚。ズンチャカリズムも嫌いじゃない、って感じ。

 

その後、この青いアルバムには入っていない曲を見つけて。スペイン語圏界隈でも今も人気の1曲。

「La Camisa Negra」、黒いシャツという意味。

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他の人の翻訳を引用すると、

ぼくは黒いシャツを着る
今日ぼくの愛は喪に服してる
ぼくの魂は苦悩に満ちていて
それは君の魔法のせい

なことを歌っている。まさにハロウィンみたいじゃない?

私はあの夜から何年経っても、この季節、彼女の教えてくれた異国の歌を思い出すのだ。