また頭が痛くて、寝たり起きたり。
夕方になって、ようやく映画でも見るかという気分になった。
おかゆのように優しい映画がいいなぁと思って、なんとなく見たのが『ワンダー 君は太陽』(2017)。
物語の中心は、生まれつき顔が変形し、20回以上手術を受けてきた小さな男の子。家族から背中を押され、学校へ登校することになった、というストーリー。後にイジメを受けることになる本人だけではなく、登場人物それぞれの視点で考えることができて、「みんな色々あるよねー」「この頃は揺らぎやすいよねー」と感じつつ、皆素直で愛おしくも感じた。(もちろんイジメは良くないけれど)
そして出てくる子供が可愛い可愛い。
作中に出てくる言葉で気になったこと。
ブラウン先生が、初日の授業で子供たちに教えた「格言」。
When given the choice between
being right or being kind,
choose kind.
正しいことか親切なことを選ぶならーー 親切なことを
最初に思ったことは「やっぱりそうよね」と「そうとも限らないときもあるよね」と相反する二つ。親切を優先して、正しくないことを許していいものか....と。
納得しきれないまま、しばらく過ごして...。
「正しいこと」は人によって異なるのかなぁと。「自分の正しい」を貫いても、もしかしたら他人にとっては正しくないのかもしれない。正しさの基準となるルールがそもそも正しいのかもわからない。
でも「優しさ」とか「思いやり」は、受け手は安心するし、優しい気持ちになるし、困っていたことが解決するかもしれない。もちろん「好意はありがたいけど...」「偽善的だ」とか、そんな反応もあるだろうけど。
格言では正しさか親切か、二者択一にも聞こえる。設定が極端すぎるのかな。
普段から「人に親切にしよう、優しくいよう」と心がけることが大事なのかなぁと思った。
Be kind, for everyone is fighting a hard battle.
And if you really want to see what people are,
all you have to do
is look
人を労われみなも戦っている
相手を知りたかったらやることは一つ
よく見ること
「よく見ること」はオジー自分の体験にも基づくように、「表面だけではなく、側面や内面もきちんと見ようとすること」「目を逸らさないようにすること」「まずは見守ること」ということかなぁ、なんて私は思った。
ブラウン先生から学んだ「格言」のようだけど、格言は「Be kind」の一文だけ(多分、哲学者プラトンの引用)で、「And if you have to」の部分ががオジー君の"気づき"なのかなぁ、なんても考えた。
私の考察は浅いだろうから、メモ程度に。上記2つのセリフを覚えておきたく。