午後から雨。
オフィスビルに入っている芸術博物館に行ってきた。
海外に渡った中国の美術品を、企業が買い戻して展示しているそう。写真撮ってもいいよと許可を得たので、様子を少しだけ。
こんな感じで、ワンフロアに青銅器がたくさん並んでいたよ。渋い〜。
時代が商代(紀元前16-11世紀)から唐代(618-907)までと、なかなかに古い。ガイドブックには「国宝級」なんてあるよ。
なんの知識もない私は、見えるものをありのままに、「昔の人はどんな思いでこれを作っていたのかねぇ」とか「よくこんなに同じ大きさで同じ形を、左右対称に刻めるもんだ」とか素人発想しかできないのが悲しい。
でも見て。動物モチーフが、なんだか可愛いの。
ねぇ?
うねうねした模様も繊細で味があって、いいじゃないか。
これらが紀元前に作られたのとしたら.... 青銅器たちは世の中をどう見てきたんだろう。
どうでも良いかもしれないけど、手元のスマホで漢字を調べながら見ていたら、器の形によって漢字(名前)が違うことを発見した。
例えば
- 卣(Yǒu):古代のお酒を入れる入れ物。口が小さくて腹が広く、ふたと取手がある
(失礼ながら、ハロウィーンでもらったお菓子を入れるカゴのような、ポップコーンバスケットのようなシルエット..) - 鼎(Dǐng):煮炊きに使う古代の器。ループ状の二つの取っ手と、3本ないし4本の足がある
(だから器の底が地面につかない)
などなど、その他画数の多い漢字の器名がたくさん...。形や用途によって、それぞれを表す器名が付いているのかね。そして、漢字が器の形にそっくり。
....見本となる器の写真を載せないから、わかりづらいけど。私は感動したのだよ。
ただの「食器」「酒器」に留まらず、色々と細分化できるなんて、昔の人も豊かな食卓だったのかなぁなんて思った。もちろん、位の高い人たちが使うんだろうけど。