中国にも労働節というゴールデンウィークがあるそうで、4月29日から夫と一緒に旅行に出た。行き先は四川省。九寨溝(きゅうさいこう)と首都成都を訪ねるのだ。
まだ中国の土地勘がない私にとっては「四川......なんか辛そう....」と漠然したイメージしかなかったけど、行ってビックリ!そして楽しかった!
覚えているうちに綴っておこう。
私たちは北京から九寨黄龙机场まで、空の便で向かったのだけど...着陸前、雪山が見えた。
この日は快晴。厚い雲の上をずーっと飛んでいると、とんがった雪山の頭が。
ぱ、パラマウント....?笑
そして、抜けた!
わー!まさか5月を目の前に雪を見るとは思わなかったわぁ。今までにみたことのない景色で、圧巻....。
九寨溝の空港は標高3400メートルに位置しているそう。富士山より少し低いくらい。
こんな高い場所に行くの初めてだから、実は高山病にかからないか不安だった。空気が薄く、息苦しさや頭痛、目眩の症状が出る可能性があるというじゃないですか。気分が悪くなっても、病院に行けば治るというわけではなさそうなので、もう飛行機の中からナーバス。すでに少し頭が痛いのは、先日から続く雨天のせい。このまま調子が崩れてしまうか...
とは思いつつ、やっぱり綺麗だな。ずっと外を見ちゃった。
到着しました。ちょっと息がしづらいというか、空気が薄い感じはする。それよりも、寒い。冷えるーー!!
到着予定時刻の1時間前に着いたけど、お迎えのタクシーはすでに到着していたみたい。女子トイレの長い列に並んでいたら、後ろから私の名を呼ぶ声が。タクシーの運転手さん(女性)が私の様子を見にきてくれた。(夫は中に入れないからね)
おお、なんという出会い....!
タクシー運転手さんは親切でいろんなことを教えてくれた。もちろん私は中国語がわからないので夫氏の通訳で理解したのだけど、北京で聞いている中国語となんか違う!っていうのはわかった。なんだかクリアな発音?輪郭がはっきりしている感じ。聞き慣れない感じだけど、逆に聞き取りやすい気もして、不思議な感覚だった。
空港出てすぐ、牛がいた。道路を堂々と歩いていた。
「牛(ニウ)!」「毛(マオ)、毛(マオ)!」知っている中国語を言ってみたら、本当に「マオニウ」というらしい。毛の長い牛ちゃん。
道中、牛や山を始め、異国情緒漂う山道。少数民族のアバチベット族チャン族自治州ということだけあって、赤青黄緑白と5色の旗や寺院やストゥーパのような建物も見えた。
....のはずが。
辿り着いたホテルの近くの様子が....。ライブでもしているような音も聞こえる。
砂漠に突然現れたカジノのような場所。夜になったら、いっそうギラギラ。
ロマンスパーク・ロマンスショー?
たいそう、賑わっております。
何だか、ディズニーシーみたいな感じ?ワクワクしちゃう。
秘境に向かって、雪山をみたり曲がりくねった道を1時間半走ってきただけあって、このギャップに驚き。地球の歩き方最新版(とは言っても'19-20)には全く記載なかったし、おそらく近年できたアミューズメント施設なのかなぁ。
夫氏は十数年前にも九寨溝を訪れたことがある分、ショックを隠せないようだった。
そんな晩御飯は、道中見たマオニウのお鍋だい!この施設内のお店で頂いたよ。
鮮やかな色の赤身肉。
獣肉のようなクセはなく、「しっかりした」お肉って感じ?硬めだけどパサパサしておらず、栄養豊富そう。
マオニウは牛へんに毛とかいたマオ、「牦牛」と書くそう。そしてヤクのことだった。標高の高い場所に生息するので、ここまで来ないと食べられないね。もちろん、地元の人たちの栄養源。
ヤクちゃんには立派なツノを加工した飾りなど、お土産屋さんも。
そして店を出ると、時間も遅かったため、閉園時間を迎えた遊園地のよう。「ニウニウ(牛牛)」の名のついた音楽バーが不思議だった。
そして高原の夜だもん、とても冷えた。
ホテルに戻って、お茶で一服。薪で沸かしているのか、ほんのり煙った、スモーキーな味がした。
そしたらお茶を淹れてくれたお姉さんに、チベット族の民族衣装を着せてもらえることに。
途中の写真はないだが、なんだが着物みたいだなぁと思った。最初に襟に刺繍があしらわれたブラウスのような1枚をきてから、その上に長い上着をきて腰の位置で帯。
でも上着の両袖は通さないで、右の腕だけ脱ぎ、背中に回して肩にかけてくれた。
袖が長いのはだからなのかな?
襟周りの刺繍もアシメントリーに、綺麗に見えて素敵。腰にはずっしりしたベルトもつけているよ。
結婚式では、赤色の民族衣装になるそう。
移動の初日だけで、たくさんの異文化体験。北京とは全然違う場所なんだと実感した。
(続くかも)