白いノート

this and that

四川旅行 〜九寨溝〜

中国のゴールデンウィーク、労働節の連休で四川旅行を選んだ夫と私。標高3000m超、少数民族のアバチベット族チャン族の自治州、九寨溝にやって来た。前日は高山ならではの景色や食、民族衣装などを経験し、異文化に触れた。

2日目は、世界自然遺産でもある九寨溝国家級風景名勝区に行ってきたのだ。

 

入り口。近くのホテルを朝8時に出たけど、すでに結構な人が。

私たちは外国人のため、特別レーンで入場。中国の人たちは長ーい列を並んで待ってて、まるでディズニーランドの入園みたいだった。

約720㎢あるという中は、巡回バスで移動。まずは遠くの長海を目指してみる。

そしたら山道をうねうね、30分走ったよ。どれだけ広いんだ〜!

下車。

目の前に広がるこの光景......!!

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こんな素敵な湖の色は今まで見たことないよ。雪山だって素晴らしい。

午前中で晴れだったので、一番美しく見えたかもしれないね。観光客もまだ多くない。

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水は周りの雪山から。雪解け水が湖になって、雪山を映していて。

 

続いて五彩池。

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こんなに綺麗に見えるのは、周りの景色が水面に映ったり、太陽の青色の光が水中で反射したり、水底の緑色の藻類を反射したりするからみたい。


お昼前くらいに、反対側の景勝地へ。


メダカやアメンボがいそうな風景。

そして......
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スマホで写真を撮ろううとカバンの中を探したとき、気づいた。(この写真はCanonカメラでね)

スマホが........ない!!!! 

こんなこと初めて。大自然を前にして、最もリラックスできる場所で、さっきまで手にしていたスマホを考える。あれ、さっきまでって、いつまでだ...?

とは言っても、夫婦初めての中国遠出旅行。夫さんも学生ぶりの世界自然遺産を満足したいでしょうよ。日本からだったら十何、いや何十時間もかかるかもしれない秘境を、私のドジで台無しにしてはいけない....と思えば、スマホなんぞ拘らなくてもいいのかもしれない....という考えさえ浮かんできた。いや、ないと困るんだけども。

そんな私の横で、夫氏が私のスマホを紛失モードに切り替え、画面に拾った人へのメッセージを表示させ、何度もスマホを鳴らし続けてくれた。もしさっき降りた巡回バスの中に置いてきたら、今そのバスはこの広い敷地の中どこを走っているの......。申し訳ない気持ちでいっぱいに。

そしたら、拾った人と電話が繋がったみたい。ただ、ここは大自然。電波が途切れ途切れのようで、聞き取りづらいみたい。もちろん中国語。私一人だったら、どんなにiPhoneの機能を使いこなせても、意思疎通なんてできなかったでしょう...夫さんに頭上がらない。

その後、どうにかこうにかで、敷地の端から中央に一致する事務所に移動し、届けてもらったスマホを受け取ることができた。720㎢もある敷地で、日本人のスマホ1台が見つかり、無事手元に戻るなんて奇跡と思える。
中国では監視カメラがそこらじゅうにあったり、スマホの電話番号がいろんなものに紐づいているので、そもそも盗みなど悪いことができないらしい。そんな環境起因より、この国の人はもとより優しいと信じたい。日本ならどうっだったろう?他の外国だったら?

とにかく、知らない人の親切を忘れないようにしようと思った。そして冷静に対応してくれた夫さんのこと...。

 

気を取り直して九寨溝

 

パンダの名がついた湖。太陽の位置や雲の出現で午前中とはまた別の色。
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そして五花海。信じられないほどの透明度と、鮮やかな色。プールみたいだけど、自然なんです。
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まぁー....
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そして雪山。
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そういえば、民族衣装のレンタルや写真撮影も所々あって、敷地内では鮮やかな装いの観光客がたくさん。子供も少なくなく、可愛かったなぁ。

最後に滝を見た。
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雪山の水が湖に、川に、滝に。ダイナミックだったなぁー。
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夕方、ここを後にして空港へ向かった。

途中、タクシー運転手のおばちゃんが展望台に立ち寄ってくれた。車を降りたら、寒くて息が苦しい感じがして、改めて標高の高い場所にいることがわかった。早く車に戻りたいと思いつつ、目の前の山々をずっと見ていたい感じもした。

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その後、レストランやお土産屋さんに寄ってもらった後、午後10時過ぎの最終便で成都市へ。

 

ベッドの中で、すごい1日だったとぼんやり思い返し、すっと寝てしまった。