白いノート

this and that

ごみ焼却の熱でお風呂

粗大ゴミを出した。母のオルガンと、小学生の時に乗っていた自転車。どちらもある程度思い出のものだけど、流石にもう使わないということで、両親を説得して回収してもらった。

そう、70代の父母はモノの整理が苦手。何かの記事で読んだ通り、「捨てる」「断捨離」なんてワードは本人の前で口にしてはいけない。たちまち「これは使える!(怒)」なんて、頑なになってしまう。粗大ゴミに出したい対象は他にもっとたくさんあるけれど、まずは上の2つから。

ただ、ようやくモノを手放すことに向き合い始めたのか、父も衣類を処分し始めた。白い、羊みたいなセーター、長年着ていたものだ。え、それも捨てちゃうの... なんて、今度はこっちが動揺する始末。

 

さてさて、そんな今日は私の気持ちを知ってか知らずか、ごみ処理施設に行ってきた... いや、正しくはお風呂か。間違ってはいないんだけど。

というのも、ごみ焼却で発生する熱エネルギーを利用した大浴場施設が、近くにあるのだ。市内で集めたゴミを焼却し、余った熱を隣の「余熱体験施設」のお風呂、プール、照明などに使っているという。エコなんですね。

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sakura-kc.saitama.jp

 

母が「明日からだと年末で混んじゃうよ!今日いこう!」と誘ってくれた。

市内在住の母はシニア金額なのでなんと、100円(私は830円)。何度も来ているようで、脱衣所で早速水着に着替えると温水プールに入っていった。水中ウォーキングをしているらしい。同じようなマダムたちもたくさん。

お風呂の方は、露天風呂や泡風呂、サウナまであって申し分ない。今日は寒波の影響で寒く、風も強かった。露天風呂では、顔は冷たい風に吹かれ、湯に浸かった体は熱いという、なんだか一度に北半球と南半球を体験したようだった。

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お風呂から上がって、窓越しに故郷を見ながら昼ごはん。自宅から直接ゴミを運んでくる車が列を作っていた。みんな、何を捨てにきているんだろう。そして、どんな思いをしたんだろう(もしくはしなかったんだろうか)。

ごま団子食べながら、母と雑談。これ、小さい時好きだったな。バーミヤンで必ず注文するやつ。

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1時間に1本のバスを逃したけれど、温まった体でリラックスし、待っている時間はあっという間だった。