私は美術館や博物館に行くのが好きだ。この前、中国語の先生から「798」をすすめられた。798こと、北京芸術区798は、工場の跡地にたくさんの現代アートのオブジェが集まっているオシャレスポット......というイメージ。
調べてもよくわからないので、まずは向かってみることにした。
バスを使ってみましたが、周り(798まで此処から徒歩7分くらい?)はこんな感じ。
スマホの地図を頼りに、辿り着いたのがここ。入り口は雲のような、もちゃもちゃしたオブジェの門。なんかすでにアート!
入ってみると、色が違うのね。
園内マップ。なんだか、広いかもしれないね。
しばらく歩くと、カフェやショップが数店並んでいた。このビンテージストアに入ってみると、へそ出しや柄シャツなど、垢抜けたスタイルの若者がたくさんいたよ。70年代?のカラフルな古着はたくさん並んでいて、渋谷、原宿のお店みたいだった。
私も使いやすそうなサングラスを購入。
隣の雑貨屋さん。
歩行者天国というか、車やバイクは敷地内?入れないようになっているので、安心。
赤煉瓦の建物が続いて、なんだか大学のキャンパスにいるみたい。もしくはブルックリンとか。行ったことないけれど。
これは、オシャレ雑貨の、ダ、ダルトン....!!こんなところにあるんだ。この先も期待できそう..!
くるくる階段。
男女のマーク、等身大があったり。
足元の排水溝(っていうのかな?)も、798になってたり。かわいい。
なぜ798かというと、かつての国営798工場の名前から取っているから。元は1950年代初めに、東ドイツなどの援助で建てられた国営工場群。2000年過ぎからアーティストのギャラリーや美術機関が集まりはじめ、アートスペースに変身したそうな。
プリントシール機の近くに、ポップなステッカーがペタペタ。
敷地内には小さなギャラリーがあちこちにあったり(このスペースも覗いてみた)
器や骨董品のお店やタトゥーを入れられる場所があったり。後はオープンテラスのカフェやレストランがたくさん。
今の北京を表す巨大な壁画。なんかかっこいい都市に見えてきたぞ....。
トイレだってかっこいいのだ。よーく見てごらん、
麻雀のパイでした。
数年前に見た地球の歩き方では、面白い形をした人形オブジェがたくさんあるのかなぁなんて思ったけど、そこまで見ず。けど、写真映えするスポットや景色ばかりだったので、写真を撮若者もたくさんいたよ。
向こう側に煙突や工場ビルが見えたけど、今も稼働しているのかなぁ。
この景色、なんとなく地元とも似ている。物流の会社がたくさんあるから、倉庫は身近だったのさ。
敷地の至る所にパイプがあったけど、中には何が通っていたんだろう。無機質なパイプと、赤いレンガと緑とアート、妙な組み合わせが見事にマッチしていて、私は好きよ。
なんでか、幼少期に読んだイソップ童話の絵本「田舎のネズミと町のネズミ」を思い出す光景。
一番の驚きは、ベンチに腰掛けていると向こうの似顔絵ブースから、原由子さんの『花咲く旅路』が聞こえてきたことだった。メロディが中国の人の好みに合うのかしら。嬉しい。
写真たくさん。
そんなわけで、「現代アート」っぽいオブジェは、期待していたほどは見なかった。この数年で、結構変わったんじゃないかな。同じ北京とは思えない光景がたくさんで、広い敷地内をプラプラ歩くだけで楽しかった。
今度はギャラリーを見て回るか、美味しいピザを食べに来るか、また目的を足を運んでみたいなぁ。