白いノート

this and that

牛街

イスラム教徒さんが集まる牛街というエリアに行ってきた。

広い中国はイスラム教を信仰している人たちもいるもんね。そのくらいの知識で、事前学習なしでGO!

最新のガイドブック、地球の歩き方’19-'20では、牛街までのアクセスで「広安門内」と書いてあるけど、実際には19号線「牛街」の駅があった。なんだか明るく清潔な雰囲気だったんだけど、この数年で新たに開通したのかな。
歩き方が19-20年度版で止まっているのは、コロナの影響なのか、目覚ましく変化を続けるため、情報が追いつかないのか..?

 

駅を降りて、メインストリートを歩いてみると、目に入ってくるのは緑ばかり。イスラムっぽい色だもんね。

次第にハラル系スーパーや食べ歩きグルメ、レストランとお店が連なり。ここはイスラムの料理を楽しめる街としても観光客に人気らしい。

観光客なのか地元民なのかわからないけど、行列を作ってたよ。袋から包子のような食べ物に見えた。どんな味がするのかなぁ。

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街の中心にある礼拝寺も覗いてみた。門の前でキョロキョロしていると、門番のおじちゃんが手招きしていたので、入って見せてもらうことに。壁の中は胡同みたいな灰色の建物だけど、屋根のあたりだったか、赤や緑の装飾で中東の文化を感じた。

1日に5回ある礼拝を、この礼拝堂で行うのかなぁ。そんなことを考えてたら、白や黒の丸い帽子を頭につけた人たちが増えてきた。あと30分ほどしたらお昼のお祈りの時間だった。私は部外者だから、そっと出ようかね。

ふと気づいたのが、すれ違う信者たちの顔つき。服装は頭の帽子や女性は顔のスカーフと、イスラム教信者と気づくかもしれない。ただ、私が思ったより、彼らはエスニックな顔をしていなかったというか....いつも近所やスーパーで見る、そこにいる中国人という感じ。身につけているものだけ違うというか。

なので、しばらく、この違和感をどう捉えていいかわからなかった。私の中では、イスラム教の中国人=中国に住む、中東系文化の影響を受けた民族。ルーツも中国の地方なので、マジョリティ漢族とは異なる顔つきで、独自の言葉を話す...と考えていた。だからこの日私が見たのは、イスラム教徒を信仰するマジョリティの人たちと思っていた。

しかし、家に戻って、「回族」という少数民族を知る。彼らは民族的にも漢族と大体一緒で中国語を話すけど、古くからイスラム教を信仰するのだそう。
信仰だけで一つの民族と捉えられるのかぁ。まぁ、生活も変わってくるもんね。そもそも、民族とはなんだっけ?なんて。大学に戻って、またこういう社会学みたいなこと、学び直したいなぁ。。

 

お昼はここの食堂で。メニューの写真を指差して注文。ニンニクやネギの効いたトマトソースに野菜がたっぷり入ってて、麺はパスタみたい。

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これに影響されてか、帰宅して夏野菜を煮込んだラタトィユを作ったよ。夏の到来じゃー。

 

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今日出会った単語

  • 清真(Qīngzhēn):Halal
  • 圣女果(Shèng nǚ guǒ):Cherry tomato
  • 爆肚(Bàodǔ):お肉の内蔵、モツみたいな部分を千切りした食べ物