白いノート

this and that

主役になった日

大安のきょう、地元さいたま市で家族で集まり、食事会を開いた。

今夏、結婚をしたのでその報告会というところ。相手はもう先に出国しているため、私方の家族、私の父方や母方の親族が集まった。

打ち合わせなしに、急遽弟が司会をつとめてくれることになった。

冒頭、母親が挨拶。私から結婚の意思を聞いたときのことや、その後夫となる相手と初めて会ったときのこと、その時の気持ちなどを時系列に語った。これはもう、本人の性格というか癖なのか、時折涙ぐむような声で話すので、感慨深くなってしまった。

その後、私も報告。お皿やたくさんのナイフ&フォークが並ぶ長いテーブルの中央で、来ていただいた親族の視線や耳を澄ませている様子を感じながら、相手との出会いやこの夏の出来事を語った。

母方の父の弟さんから、挨拶でお祝いの言葉を頂戴した。父方のお兄さんによる音頭で、みんなでシャンパンで乾杯した。うれしかった。これまで、友人の結婚式で幸せな瞬間は何度も見てきたけれど、私と私の夫、そして家族のために皆で祝うことができるなんて、夢見てはいたけれど、そう簡単に叶うとは思わなかった。

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美味しいフランス料理に舌鼓ながら、話は多岐に渡った。私の話を聞いてもらう以上に、いらした人の近況を知ることも楽しい。どんなお仕事をしているか、マラソンを始めたきっかけ、家庭菜園、登山や太極拳の話。昔の新婚旅行のときの海外の様子と今...。

目の前に座っていたのは、前述の母方父の弟さん。大好きだったおじいちゃんの弟。目元やフサフサした髪の毛がそっくり。戦後、一時上野駅で切符切りの駅員を務めていたことを聞いた。のちに税務署で東京へ。激動の時代を生き抜いてきたおじいちゃん、今生きていたらどんなことを思うだろう。

お店は一軒家のフランス料理店。光がたっぷり入る、温かみのあるお店で素敵なひとときだった。皆も余韻に浸りたいのか、久々のよもやま話を続けたいのか、近くの系列カフェで(ここも美味しくて有名)、外でお茶を飲みながら16時前くらいまで過ごした。

自分のために足を運んで祝ってくれる、関心を持って話を聞いてくれる、そんな一時はいつぶりだろう。保育園のときに誕生日会を開いたけれど、そのとき以来じゃないかな。

嬉しかった、幸せなひとときだったことを、覚えていようと思う。そして何よりも、母が楽しみにしていて、やり切った様子だったことも。