白いノート

this and that

気遣いのビジネス日本語

日本語って、思いやりに溢れた言葉なんだと思う。もちろん、外国語が不親切という訳ではない。素敵だ。ただ私は時折、その優しさにハマらないときがある。

例えば、「お疲れさま」。

この言葉を知って使うようになったのは、高校生でバイトを始めたときくらいか?中学生の部活の時には使っていたっけ、どうだろう。

本当ーーーに疲れた時は、言われたらうれしいし、そんな人を見ると私もかけたくなる。あと、一仕事終えた人には、言いたくなる。
だけど、そうでもないときは、ねぇ。口にすることで、疲れを意識させるような、さ。ねぎらいで思いやりで、コミュニケーションの決まり文句だとはわかっているんだど。
姿を見せた時の第一声が「お疲れさん!」の高校の同級生がいたけど、「え、疲れてないけど..」と困惑したことを覚えている。ある意味、背伸びだったのかな。

メールでも、社内の人に「お疲れさまです」ではじめるのもなぁ。午前中は「おはようございます」で決めているけど、昼以降使えないのが難点だ。入れない時もあるけど、前後の文や内容によってはなんかキまらない感じがするし。

「今日はいい天気ですね!」と天気の話題? ーーいや、窓がない部屋の人もいるよ。
「一段と寒くなりましたが、体調変わりありませんか」? ーー優しい。でも本題に入りづらい。
「こんにちは」って、なんでメールでは使いづらいんだろう?Appleみたいに、使っていいかな?

 

「忙しい」も個人的に避ける言葉の一つ。

心を無くすというのが、まずうっときちゃう。漢字の作りでね。
自ら「忙しい」というのは、本当にそうだとしても、「もう入りません!シャットダウンでーす」って線を引かれているようで。
当方から相手を「忙しい」と言って判断するのも、踏み込んではいけないと言い聞かせているようで。実際にはそうでないことも多々あるのだが。

「せわしい」「慌ただしい」「バタバタ」も同じく。

じゃあなんて言えばいいのかって、「やることがたくさんある」なのかなぁ。「忙しい」は主観的な感じがするけど、「やることたくさん」は客観的な感じ。

でも、明らかに先方が「やることたくさんある」状態なのに、そこを断って要件を伝えるときは?「ご多忙のところ恐れ入りますが」じゃなければ、「ご多用とは存じますが」がいいのかな? 結局は「だったら送ってこないでよ」なんて思われていたりして。 

 

相手を想像して、そんな気遣いの言葉でクッションを重ねたら、ビジネスメールも結局長くなってしまって、言いたいことが伝わらない。一文が長くなって、PC画面でみたらビローって一文だけはみ出たりするから、適度に折り返しておいたり。

かっこよく、短文で送ったこともあるけど、今度は意図が伝わらない。(笑)

日頃の人間関係に依拠するものもあるだろうけど、メールって難しいなぁ、なんて思うのだった。在宅勤務が増えてリアルで伝えることが減ったり、ビジネスツールでのチャットを使うのもあるのだろう。

単純に、私がウダウダ考え過ぎなのかもしれない。