白いノート

this and that

名刺をスキャンした

5年とちょっと分の、仕事で交換した名刺をデータ化した。ずっと名刺フォルダ入れていたのを、取り出さずスキャンし、PDF化した。名前で検索するとか、あいうえお順とかはできずややアナログなやり方だけど、今はとにかく身辺整理なのでよしとする。皆、どうやって整理しているんだろう。

1ページ片面10枚入るファイルを使っており、想像している以上に枚数が多かった。自分でも結構驚いた。こんなに人に会っていたのか。そして先方も私の名刺を持っている。ちょっと誇らしい。

名刺を眺めていると、実に面白い。

ユニークな名前の人をたくさん発見。レアだからあまり例に挙げてはよろしくないかもしれないけれど、これはどうだ。とある地方都市で会った、幸福さん。名刺をもらっただけで、ご利益がある感じ。幸福さんは名刺交換や自己紹介、いろんな度に初対面の人からコメントもらうんだろうな。
地方ならではの苗字もあったりして。下の名前はあんまり気にしなかった。それだけ、私より下の世代とはまだ会っていなかったということかな。

個人名や肩書きより社名の方が大きく、存在感がある人も結構いる。社長さんでもそう。個より、どこの組織の者か、のアピールの方が大事なのかしら。会話のきっかけにもなるしね。

〇〇検定、××ソムリエと取得した資格を記載している人もいるし、QRコードや商品申し込みの電話番号、厚労省のくるみんマークや「この用紙は再生紙を利用しています」なんて説明まで...。カードサイズの紙に、「ドコのダレ」「連絡先」以外に入れる情報が、個性(社風)が出て面白い。フォントや紙質もね。

職業ではなく、ボランティアや趣味といった社会活動として表す一般の方々の名刺も温かみがある。作ろうと思った人と、そうでない人とって、行動力というか意思というか、結構な差がある気がする。私も老後、何らかの名刺を作れたら....楽しそうだなぁ。

そして名前を眺めていると、色んな人の顔が浮かんでくる。楽しかったことも、緊張したときも、もちろんシビアだったこともあった。
「この人とは飲みに行く話が出たけど、具体的なことはお互い決めず、行かずじまいだったなぁ...」なんて思い出す人は、少し胸が痛む。曖昧な約束は、多少なり相手に無礼だっただろうし、私もそこまで大切にされなかったのかもなーなんて。互いに忙しかったのだろうけど。

それぞれ、元気にされているといいな。

今、在宅勤務・オンライン打ち合わせが珍しくなくなって、名刺交換はどうなっているんだろう。オンライン交換に移行しているとしたら、実物ならではの楽しさって残っているんだろうか。