白いノート

this and that

ラバッパーだったあの頃

実家の自室から、「思い出ボックス」なるものが出て来た。昔の文集や写真、卒業証書などなど、捨てられない思い出の紙類がたくさん詰まっている。

高校・大学までのものだろうから、目を通して3割くらいは処分しボリュームダウンできるんじゃないかと、調査開始。

結構上の層から、現れたのは「love up!」と書かれたオレンジ色の封筒。ポルノグラフィティのファンクラブ会報誌ですね。

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高校生の頃、どういう訳かポルノグラフィティにどハマりした。「どういう訳か」なんて書いたら失礼な響きだけど、CMで耳にしたのか、ミュージックステーションで見たのか、とにかくひと目・耳で、ハートを鷲掴みされた。すぐにCDレンタルショップに行って、シングルとそれまでのアルバムを全て借りてMDを作った。一つのアーティストで一気にこうやって揃えたのは、ポルノが初めて。もしかしたら、それはミスチルだったかもしれないし、嵐やELTだったかもしれない。でも、ポルノだった。

当時、私は中学・高校生で、彼らは20代後半くらい、勢いに乗って色気漂う、カッコいいお兄ちゃんたちだった。しかも、広島県因島出身とあって、関東出身の私には馴染みない「ワシ」「〜じゃけぇ」なんて方言で話していて、余計ワイルドな感じがした。

代表曲『アゲハ蝶』『サウダージ』のように恋愛や男女の出来事を歌った歌詞が多いのだけど、当時はその意味もよく分からず(でもハテナがつく感じでもなかった)とも、「なんてオシャレな詩なんだろう」なんても思ったりした。歌詞を噛み締めるようになったのは、それから大人になって色々経験してからの話...。

ファンクラブに入会すると、当時はSNSもあまり無かったから、一気に近づいたような気がしてね。人生初めてのライブも、東京まで行けて、本当に嬉しかったなぁ。お小遣いの関係で1年しか入会しなかったんだけど。

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特にオチはないのだが、青春時代にポルノにハマったおかげて、良い影響を受けた気がする。
住んでいる地元の他に、広島などその特有の自然や文化がある地域があり、日本は広く多様であること。人間は違うからこそ、知りたい伝えたいという思いが生まれ、表現という様々な手段があるということ。夢中になるものがあると、人生楽しいということ。

ストリーミングでなく、アルバムを通して聴きたくなる。定期的な周期でそれはやってくる。歌詞カードを見ながら、またステレオの前でふけってみよう。