白いノート

this and that

問屋さんにて茶葉を買う

気になっていた馬連道(马连道)に行ってみた。北京最大の茶葉問屋街。

この前から中国茶が気になっており、5月を「お茶月間」と名付けてお茶探しにレッツゴー!

馬連道は北京・故宮から見て西の方。湾子という地下鉄の駅が最寄りなのかな。目当ての「北京马莲道茶城」まで真っ直ぐの通り、すでにたくさんのお茶屋さんがひしめき合ってる〜!

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着いた!他の「茶城」もいくつかあったけど、目当てはこっちのほう。お茶のデパートみたいな感じなのかな。もう外観からして、イオン並みに広い!(いや、言い過ぎ?ビックカメラくらいかなぁ..)

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ちなみにお店の前に立っていた像。お茶についての本を書き茶業の発展に貢献した陆羽 (733-804)と言う学者で、「茶の神」として崇められるほど。日本でお茶の人といったら千利休さん(1522-1591)が思い浮かぶけど、活躍した時代が全然違う。簡単に比べられるものじゃないかもしれないけど、歴史の重みを感じるねぇ、中国茶

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入るとこんな感じ。広い〜!

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ちなみに、今回の買い物は北京に住んでいる中国の方とご一緒した。東京で知り合った中国人のご友人で、私たち2人で会うのは初めて。最初はちょっと緊張したけど、日本生活も長いとだけあって、全く違和感なし。

私の頭の中では、いろんな種類のお茶を試飲させてもらって、黒茶や白茶など大まかに味の違いを知って、好みのお茶が見つかればちょこっと買う、感じで行きたい。

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しかしこれじゃあ、どのお店に入れば良いかわからないよ。店の前にあちこち立つ店員さんに声をかけられて、なんか怖い。

すると相方さんが「1階は家賃が高いので、きっとお茶値段も高い。上の階に行ってみましょう」とリードしてくれた。た、頼もしい〜!

言うとおり、上の階は壁が取っ払われたブースで、視界が開けていた。心理的にもいい感じ。確か2、3階まであって、最上階はなぜかカメラを扱うフロアだった。CanonとかNikonとか。

私たちは2階隅にあった、優しそうな女性が座るお店へ。相方曰く、こういう場所でお店を選ぶときは、店員さんの顔をよく見よとのこと。スマホをいじっている人は論外。

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まずは烏龍茶をいただく。目の前で茶碗をお湯で温めたり、茶葉の椀にお湯を入れたかと思えば、湯呑みに注いで1杯目を捨てたりと、手捌きが鮮やかだった。まるで手品を見てるみたい。

下の写真、確か右も左も同じ烏龍茶。右は外国人にウケがいいという、鉄観音の烏龍茶。青々しい感じというか、日本にはない感じの味で気に入った。
左は別の産地から。より香ばしい、渋みのある味。こっちの方が値段が高い。同じ烏龍茶でも、こんなに色も風味も違うなんて。
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何が違いを分けるのかというと、茶の木が生えている高さ(高度)と、樹齢の2つだという。(もちろん製法など、要素は他にもあるだろうけど)若いほどいい、古いほどいい、と言うのもお茶の種類によって変わってくるそうで....細かいことは忘れてしまった。それほど複雑で奥が深いということよ。

この後も、紅茶2種、緑茶2種と試飲させてもらった。茶葉の形や香りもそれぞれ違くて、大変興味深い。

緑茶は日本茶と味が似ているけど、ずっとあっさり。色もこのくらい薄くて、感覚を舌・鼻に集中させる感じがいい。

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また、体がポカポカ温まったのもあって、途中汗が出てきた。これもお茶の効果出そうで、サウナでいう「整ったー」感じかな。

そのまま、試飲のお茶を片手にしばらく相方さんとおしゃべり。...あれ、私たちはお茶を買いに来たんだった...

圧を感じない心地よい接客と手捌きだったので、私は烏龍茶、紅茶、緑茶を少しずつ、予算の範囲で購入。けど、私の選んだのは比較的安価で「赤ちゃん」のレベルらしい。好きな人はびっくりするくらい高価なお茶を買って行くらしいけど..... 私は自分がよしと思えれば、それで十分だよ。

 

その後は、相方さんのお茶デビューとなる茶器セットの買い物。重厚感のある急須から、ガラスで涼やかな茶碗まで、商品をたくさん見てめっちゃ楽しかった!中国らしい可愛い柄があって、もう見ているだけでワクワク。

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毎日何十もの動画を見ているデジタル世代は、お茶を入れてまったりする文化をどう思っているんだろう? 私にはとても魅力的な世界だったよ。