白いノート

this and that

胡同カフェでおしゃべり

2ヶ月前に連絡をとった北京の方と初めて会いました。

日本にいる母が所属する「野草を愛でる会(名前は知らないですが)」で出会った友人で、今夏から北京に戻っている中国人のお方。6月に電話をして「会いたいですね」「でも最近は暑すぎて、気温が落ち着く日を狙いましょう」なんて話していたのですが、その間色々あって、今日までかかってしまいました。

まずは「お茶飲みながらおしゃべりしませんか」とのことだったので、喫茶店や茶館なのかなぁと思っていましたが、とても素敵な場所に連れて行ってくださいました。

お店の候補を送ってくれた時も、中国の動画や写真が並ぶ「小红书」のリンクだったので、この時初めて現地の方が使う SNSを知ることができました。場所は北京・南锣鼓巷にあるカフェのよう。若者に人気で午後は1時間待ち必須とのことで、空いているお昼の時間を狙って最寄駅で待ち合わせ。

無事落ち合えた時は互いに「ようやく会えましたね〜」と笑顔に。想像通りの優しそうな、柔らかい感じの女性でした。

 

観光ストリートをしばらく歩いて、目的のお店へ。

伝統的家屋を改装したのかな、とても素朴な佇まいで素敵です。

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入ると、光が差し込んで緑が映える、心洗われる空間。

雑貨も売っていました。こういうとあれですが、あんまり中国らしくない感じ。だけど、こういったスタイルやお店は流行っているんですってね。胡同の雰囲気とマッチしているし、食器や雑貨をうるお店は他でも見たことがあります。

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昼はカフェ、夜はバーとなるそう。お酒のお品書きが可愛くてパチリ。友人も「文字が可愛い」と気に入っていました。

そう思うと、文字に対する感覚は一緒なんでしょうか。

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階段を上がるとまだ一組しかお客さんはいなく、私の感覚的には午前中だったので、朝の爽やかさを感じました。

天井の梁や柱が特徴的で、なんだか京都の古民家を連想したなぁ。

 

お茶とスイーツを注文しました。友人にお任せする形にしたら、なんと4種類も!
他のテーブルも何種類か注文しており、まるでアフタヌーンティー。珍しくないことなのかな。

春夏秋冬をイメージしたお菓子で、いずれも季節の果物と牛乳やクリームを合せたお菓子。お店の雰囲気とも合って、見ているだけで心地よく幸せな気分になりますね。

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お茶は烏龍茶とジャスミン茶だったかな、お願いしたはずなのですが、テーブルでもくもくもく....!!

店員さんが花びらの入った器に液体をかけていたのですが、ドライアイスも入っていたのかもしれませんね。お茶として飲むわけではなく、香りを楽しむためだったようです。

確かに、ライチとお花のふんわりとした香りに包まれました。嗅覚だけで楽しむ体験は初めて。気持ちよかったなぁー。

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お茶もいただきました。熱いお茶も、冷やしたお茶も。3種類をおちょこのような小さいガラスのコップで、ちびちびと。喉を潤すというより、少量でゆっくり味わう茶道のようで好みです。
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お話にも花が咲いたなぁ。

日本との縁や仕事の話、中国の文化、家族の話など。とても興味深い話ばかりで、目の前で「新婚さんいらっしゃい」やドキュメンタリーを見ているような感覚になりました。あっという間に2時間が経っていて、びっくり。

屋外席も人気だということで、出てみました。この日は暑かったのですが、写真だけ撮ろうとするお客さんもちらほら。

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胡同の街並みが見えます。いい雰囲気!
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夜の屋外バーも雰囲気良さそうだなぁ。

解散するのも微妙な時間で、話が盛り上がったのもあり、少し歩いたところへお昼を食べることにしました。

路地裏の雰囲気もいい。この南锣鼓巷の胡同には昔の時代の貴族や文化人など、有名な人々の住まいが残っているそう。中に入ることはできないのですが、保存されている家も合って、説明した看板を読みながら歩きました。
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川、運河かな?紫禁城まで繋がっているそうです。柳の木がいい感じ。近くでは川に向かって二胡を弾いている人もいましたよ。気持ちいいもんね。
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そして、ケーキの後のお昼ご飯です!

羊肉のしゃぶしゃぶは、北京の人気メニュー。草原が広がる北部に近いこともあって、新鮮なお肉が身近なのかなのでしょうか。

薄切り肉をスープに潜らせて、落花生のタレにつけていただきます。
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あんなにケーキで満たされていたのに、このお肉はなぜかペロッといけちゃう。クセも全くないんです。

日本で食べたラムしゃぶも美味しかったけど、これはまた別な感じで。パクチーがいいアクセントになっているのでしょうか。

 

そんな感じで、初対面の方と過ごす半日が終わりました。とても良くしてくれて、でもそれは中国式おもてなしというよりも、この方本来の素敵なお人柄がよく伝わりました。

また近く、今度は旦那さんも一緒にまた美味しいものを食べにいきましょう、と約束をして家路についたのでした。