白いノート

this and that

妊娠記録#4 : ヒトの形にびっくり!

1年目の北京生活中に妊娠が分かり、このまま中国で出産しよう!と決めた夏。

8月中旬には、前回の検診(胎嚢・心拍確認)より約5週間ぶりとなる、12週検診に行きました。その時のお話です。

 

 

豆からヒトへ進化、そして爆笑

 

病院に着いてまず行ったのは尿検査。そしてエコーです。

ワンピースを着ていきましたが、今回からお腹を出す検査方法に。同伴した夫の横でスカートの裾を胸元までめくる形になりました。

けど、恥ずかしいのも束の間。検査技師さんにエコーを当ててもらうと、早速ヒトの形が見えました。前回の6週目はお豆みたいな白黒の影だったのに、今回は立派なヒトです。頭があって、手、胴体と足がある。横を向いた全体像が見えます。

その時、ビクッ!!!!

体を折り畳むように、一瞬動いたのです。この時点で、こんなにもダイナミックに動くとは知らず、不意を突かれて驚いたのと、緊張が解けたのと、動きがなんだか面白かったので、そのまま夫と大爆笑してしまいました。

そのままエコー画面が上下にガタガタ揺れて、それもまた面白くて。技師さんももらい笑いをして、3人の笑いが鎮まるまでしばらくかかりました。(笑)

検査を再開すると、鼻のラインがくっきり。目や指、足と一つひとつを見ていきました。心臓はチカチカと点滅しており、心拍の音もドコンドコンと力強く聞こえて感動...!時折まだピクピクと動いていて、まだ私はそれが面白いのか、感激しているのか、気を緩めるとまた笑いそうだったので、息を止めてお腹が動かないようこらえるのに必死でした。

胎児のイラスト

通訳さんはすごい

 

心身の状態を確認する「ストレスチェック」や身長体重、血圧測定の後は医師の診察に。前回と同じ中国人の先生です。

私の夫は問題なく中国語ができるので、前診察の際では全て夫に訳してもらっていました。ただ、今回は日本人の通訳の方にも同席。実はこちらの病院では、日本語の通訳さんを追加費用なしでお願いすることができます。「いつかお世話になることがあるかもしれない」と、依頼してみたのです。

この時点までに私はつわりを経験していましたので、その時の症状や気になることを日本語で伝えました。すると横にいた通訳さんが流暢な中国語に訳し、また医師の回答を日本語に訳してくれる...といった具合です。私のふにゃふにゃした日本語でも、意味を汲み取って(もしくは私に聞き直して)ハキハキと中国語にしてくれるので、すごい!思えば、通訳をお願いするのは(夫以外で)初めての体験だったかもしれません。

ちなみに、エコーの様子から赤ちゃんの成長は順調な様子。心拍が止まるなどの異常が見られやすい期間を経ていましたので、胸を撫で下ろしました。

 

当たり前のように受けた出生前診断

 

中国では一人っ子政策の名残か、出生前診断(NIPT)を受けるのが当たり前だそう。これは母親の血液から胎児の染色体異常を調べるスクリーニング検査です。私たちの検診にも項目として最初から入っていました。医師より「100%わかるものではない」説明を受け、同意書にサインをしました。

このNIPT検査、日本では任意の検査になるみたいですね。通う産院では実施していないことも多く、費用も数万円から十数万円までかかることもあるようです。染色体異常は年齢が上がるにつれ、リスクは高まるとのこと。

受けないと出産まで不安だし、受けたら受けたで「陽性」の結果をどう受け止めればいいのか、悩みそうです。しかも採血は「安定期」よりも前の妊娠初期にすべきとのこと。日本にいたら「受けるか受けないか」「もし陽性だったらどうするのか」を早い段階で夫婦で話し合い、決めないといけないんだなぁと、考えさせられました。

受けることが前提になっている私たちは「わざわざ断る」ことはせず、そのまま受けることとしました。染色体異常がどういうものか、異常を持った子を産む・育てることがどういうことか、この検診前から後の結果まで、私はふとした瞬間によく考えるようになりました。
正解も不正解もないのだろうけれど。

NIPTを含む採血検査の後、心電図を受けてこの日は終わり。

 

この日の最後、これから先の全検査と出産の費用をお支払いしました。後に出産育児一時金が戻ってくるものの、全て保険が効かない実費なので相当の額でした。これも中国で家族一緒に、安心安全な病院で産むためと思えば仕方ないですね。コロナによる移動・出入国制限もなくなり、選択肢があるだけで恵まれていると考えています。

 

一人で臨んだ再検査!院内で国際体験

 

この検査の3日後、私は一人で病院に行きました。尿意検査の改めて受けるためです。

実は12週検査時に、私は緊張していたのか...おしっこがちょろっとしか出ませんでした。異常値が現れ、再検査をする羽目になってしまいました。

 

8月にも同じ内容を記しているのですが(↓)、簡単に記しておこうと思います。

erie.hatenadiary.jp

 

これまで、検診関係は中国語の堪能な夫に同伴してもらっていため、言語面含めおんぶに抱っこでした。この日は自宅からタクシーに乗って病院に向かうまで、病院でスタッフさんとのやりとりなど、全て一人でやってみました。

とはいっても、タクシーはアプリを使って間違いなく乗車できればOK。運転手と言葉を交わさずに目的地に行くことができました。

病院も外資系、外国人もよく使う国際的な医療施設。私が中国語ができないことがわかると、受付のスタッフさんからナースまで、すぐに英語で対応してくれました。お互い外国語だけど、意思疎通ができる安心感はすごい。そして、テキパキ動くみなさんが、バイリンガル以上なことが、とても格好良く頼もしく見えました。

改めての尿検査もカップをもらって提出するだけなので、難しくはありません。

血液検査で鉄不足がわかっていたので、処方された薬も受け取ることになりました。薬剤師さんもペラペラだったなぁ。

 

この体験を経て「私も一人で行動、意思を伝えられるように言語を学んでおこう!」と思ったのでした。