白いノート

this and that

妊娠記録#5 : 異国で情報収集

中国での妊娠生活は、もちろん日本で送るのと異なります。色々ある中でも、情報収集に積極的になりました。

元より私はそこまでSNSを活用せず、世の中の関心事に敏感な方ではありませんが.. この間に活用した情報源を記しておこうと思います。

 

自治体に問い合わせ

妊娠が分かった時点で、ざっくりとした費用面や日本ではどのような制度があるのか何もわかっていませんでした。まず最初に行ったことが、実家のある自治体のウェブサイトの閲覧です。
日本はこれだけ「少子化対策」「子育て支援」を叫んでいるのに、今まで本当に関心を持って来なかったんだなぁと思い知らされました。そんなものなのかなぁ。

さて、日本では妊娠初期の段階で妊娠届を役場に提出します。その際に母子手帳を受け取ったり、助成金手続きや自治体の取り組みなどを説明をしてもらえるでしょうから、母親が検診と役場さえ行けば、なんとか流れに乗れそうですよね。子育て支援の施設や相談窓口の存在を知っておくだけでも、心強い。

中国というと、そういえば妊娠に関する「証明書」のようなものはない気がする。医師に診断はしてもらったけど、国は把握しているものなのかな。その後の妊婦検診・お産の流れだって、病院側からしか聞いてない。その後のローカル中国人はどうしているんだろう。まだ一人っ子政策の名残もあるだろうし、子一人の誕生・育児を大切にする気がするけれど。

 

脱線しましたが、私は「中国に住んでいる私が日本に一時帰国して出産した場合、どんなメリットを受け取れるのか?」が分からず、自治体窓口に電話して聞いてみました。

結果、「まずは住民票が自治体にあること」が前提でした。一時帰国後、私自身が住民票を届け出ないと、あらゆる制度・サービスは利用できないようです。当たり前のことなんでしょうけど。そして子の出生届なども国内で手続きをしないと、応援給付金を受け取れないとのこと。

一時帰国の数ヶ月だけ「住民」になって享受するのは、なんだか申し訳ないし、手続き回りもちょびっと面倒だな〜なんて思ったのでした。

ただ、日本は出産費用が50万円の一時金でトントンになるのと、妊婦検診のチケットが出るため、なんだかんだで費用が抑えられるのは、外国人として中国で産む身としては羨ましかったです。

 

たまひよたまひよアプリ

最初の頃は、今後体にどんな変化があるのか、どのようなことに気をつけたら良いのかもわかりませんでした。、やはりネット検索ですが、よく参考にしたのがベネッセ社の『たまひよ』のサイトでした。

最初はPCで閲覧していたのですが、スマホにアプリを入れてみるとこれが便利。週数に合わせて胎児の成長過程や母体の変化を教えてくれます。知れるだけで安心しますし、うまく表現できませんが、お世話ゲームみたいで面白い。

また、同月生まれ予定のプレママさんが投稿できるチャットルームもありました。「みんなも不安なんだな〜」「こんなグッズや食べ物が役立つんだな」なんて、閉じられたSNSの中で皆の様子と知恵を知ることができて助かりました。

 

安定期に入った10月には日本に一時帰国ができたので、雑誌『たまごクラブ』『ひよこクラブ』も全冊購入。トラブル時の対応や便利グッズなど、様々な情報が集約されているので重宝しています。

 

オンライン講座

たまひよではないのですが、別の妊娠アプリで知ったオンライン講座も何度か視聴しました。

Zoom上で赤ちゃんのお世話や出産の流れなど、助産師さんが解説してくれるというものです。いわゆる「両親学級」のオンライン版で、自治体主催などのイベントには参加できない環境下、とてもありがたかったです。

 

f:id:erie_n:20231229212459j:image

ちなみに別のアプリというのが、パパ向けの妊娠アプリ。パートナーの妊娠や赤ちゃんの様子について、たまひよアプリのように毎日わかるというもので、私の夫も入れていました。アプリなら男性も使いやすいですし、妊娠過程の喜びや苦労も共有できるので、良いサービスができたなぁと感じます。

 

YouTube体験記

一人でお昼ご飯を食べなるとき、ぼんやりYouTubeを見るようになりました。Vlog系からグッズ紹介まで、いろんな人のライフスタイルが参考になりました。動画はやはりわかりやすいですね。

もちろん中国で生活する以上、まずはYouTubeを見る環境下を作り出さないといけませんが..。

 

現地病院主催のパパママ教室

冬になってからは、病院が主催する両親学級に参加しました。もちろん、日本語ではありません。私は英語と中国人向け中国語との、2パターンに出席。お産について理解するためというよりは、必要最低限の単語を知り、覚えておくためです。

参加して印象に残ったことは

  • 英語開催は、イラスト・写真がリアル!生物学の授業みたい。
  • 中国語開催は、ママが産気づいた時、パパのサポートが超大前提!(英語もだけど)

という点。お国が変われば、やっぱりお産に関する考えも違うんだろうな。詳細はまだ別建てで紹介できれば良いと思っています...!

 

その他、夫が妊娠出産に関する中国語の本を入手したり、日本の書籍が並ぶ図書室を利用したり、北京在住のママさん・妊婦さんコミュニティに巡り合ったりと、今も少しずつ情報経路が増えていっています。

 

 

色々挙げましたが、まとめると

外国にいても、能動的に動けば情報は集められる!

ネットのおかげで、どうにか必要情報にたどり着ける!

でしょうか。つまりNo border! 当たり前すぎるか..。

 

私の母親の時代なんかだったら、違っただろうな。日本人の知り合いがいなかったら、不安になるかも。まぁ、周りの中国の人々にサポートしてもらうのも、それはそれで面白そう。

妊娠や育児の知識を得ることは、異文化を知ることと同じくらい興味深い体験だなぁと感じています。

中国人の妊婦やママさんと知り合えたら、中国のリアル事情も聞いてみたいところです。