先日、中国の方に餃子作りを教わるイベントに参加してみました。
学生時代餃子の王将でバイトをしていた私にとっては、餃子は親しみのあるおかずの一つ。厨房で見た、超速の餃子包み作業が印象的で、本場中国ではどんなだろうと思っていました。
中国では、餃子といえば水餃子(ゆで餃子)を指します。そして、手作りが基本の家庭料理。
イベントは自体はざっくりしていて、振り返れば1)包み方、2)餃子にまつわる中国の食文化 をメインに学んだと言っていいでしょう。この二つだけでも、得たものは大きかったです。
🥟
まずは生地作りです。基本は粉と水!
強力粉だったかな、肝心なことを忘れてしまいましたが、少しずつ水を足して混ぜ、ちょうどいい硬さ(柔らかさ)まで練っていきます。
この配分、教えてくださった先生の家庭ではレシピがないみたい。粉の量に対しての水の割合、目分量なんだそうです。それだけ作り慣れているということなのかな。
生地を練った後は、しばらく寝かせて。数時間でもいいし、朝に生地を作っておいて、夜に成型でもいいらしいです。アバウトなのがいいですね。
生地を棒状にまとめて、そこからプチッとちぎります。
ちぎったお団子サイズの生地を綿棒で丸くして、一枚一枚皮にしていくという作業。
丸い皮の作り方は、ちょっと難しかった!
ピザのように(?)綿棒を一定方向に転がしていくのではなく、生地を回しながら、綿棒を内側の中心に向かって転がし、生地を少しずつ伸ばしていくみたい。だから、生地の厚みが若干中心に集まるというか..。意外にも。
右手で綿棒、左手で生地を回す、みたいに動くとやりやすいそうです。
もちろん、初心者の私はいびつな形に。四角になったり、びろーんと大きくなったり。こうなると、餃子の餡を包むときに上手くいかなくなちゃうよ。
でも、もちもちの生地を触って伸ばして、一心不乱いなるのが楽しかった。ねんど遊びのようで童心に戻っちゃいました。
餡の包み方も、これまた慣れず...。
両手の親指・人差し指・中指を上手く使って、手間にヒダを持ってくるように包むやり方でした。もちもち生地なので、水を付けずに皮がくっつきます。また、餡がたっぷり入るんですね。むっちりです。
ちなみに、餡の作り方も忘れました。基本はお肉と白菜とニラかな?調味料はごま油とかオイスターソースだったけ。家庭の味でいいんです。
茹でる工程。たっぷりのお湯(水?)に餃子を入れて、餃子が浮き上がってきたらお湯(水?)を足すのを2、3回繰り返す....といった感じだったような。
やっぱり茹で時間が決まっているわけではなく、感覚なんですね。
できました!
初心者の手作りなので見た目は歪でしょうが.... つるん!とした舌触りと、もちっ!とした歯応えでです。美味しい。これが水餃子なんですね。
そのままでもほんのり味がするけれど、醤油や酢もつけていただきました。パクパクいけちゃう。
餃子にまつわる食文化も教えてもらいました。
餃子は春節の前夜(日本でいう大晦日)や初五(新年5日目?)といった新年の前後や、立立秋、立冬、冬至など季節の節目に食べることが多いみたいです。
なんでこんなに餃子なのかというと、縁起のよい食べ物だから。昔のお金の形にも似ているのだそうです。また、餡に入れる白菜やニラ、椎茸なども、発音が健康や金運などを連想させるため縁起のよい食材になっているとか。この辺りは、日本のおせちと似ているのかもしれませんね。
街中華や、ビールとラーメンのセットを連想する餃子とは全く異なり、興味深かったなぁ。
🥟
後日、日本式餃子を作る際に、中国式で包んでみました。
今回は焼き餃子、皮も市販(日本向けの?)を使ったのですが、これまで包み方が定まっていませんでした。
ヒダを手前に持ってくるやり方だと、綺麗なカーブができて美しい。やっぱり、餡もたっぷり入ります。
底の面積も大きいし、安定して焼きやすい!
この日、餡の肉量を野菜に対して多めでもあったので、ちょっと肉肉しい焼き餃子になりました。でも、片栗粉を溶いた水で蒸したり、仕上げの油でいい感じのモチ・カリは出せたぞ。
たっぷり詰まる分、野菜を気持ち多めにしたらジューシーになるのかなぁ。椎茸を入れてもプリプリになるかも。
せっかく教えてもらった中国式を引き継ぎながら、我が家のちょうどいい焼き餃子を目指したいと思います。