白いノート

this and that

妊娠記録#7 : 性別がわかりました

北京1年目で妊娠が分かり、少しずつ振り返っています。今回は、性別判明にまつわるお話。

 

 

〇〇色のほう

性別がわかるのは大体、妊娠5ヶ月ごろからと言われています。北京で受けている妊婦検診では毎度のエコーはないのですが、性別がわかるチャンスは6ヶ月の秋、それが難しかったら8ヶ月の冬とみていました。

10月の一時帰国でたくさんのベビー用品を買い込み戻ってきた後、私たちは21週(6ヶ月)の検診に臨みました。中国では医師が産前に性別を伝えることを禁止しているようですが、私たちは「外国人だから」と主張し、絶対に尋ねるつもりでした。

この日まで、私は男女どちらだろうとずっと気になっていました。つわりの酷さや足の浮腫み具合、両親の性格など色々諸説はあるようですが、検診日が近づくに連れ本当にドキドキしました...!

 

いざ受けたエコー検査は、赤ちゃんの体の隅々までチェックするもの。頭部や内臓を一つ一つ確認していたようですが、最初はどこの何を見ているのか分からず。器具をお腹に当てるだけで、側面や断面図がわかる仕組みが不思議でした。時間が割と長く、技師も静かにモニターを見ていたので、私も緊張してしまって....。もう性別のことはいいので、無事でいてくれと祈るような気持ちでした。

30分ほどのエコーの末、「赤ちゃんの向きが見えづらいので、時間をおいてまた見ましょう」ということに。このタイミングで夫が性別を尋ねました。技師の最初の反応はやはり「教えることができない」でしたが、夫が食い下がると...

「ピンクの方(粉色的)」。技師の回答に、「お、女の子ですか?」と聞くと、うなずいていました。

 

びっくり、でもなんとなく納得

「女の子なんだ.....」。病室を出て、しみじみと考えました。驚きましたが、私はどこか納得。妊娠初期の頃はなんとな〜く男の子だと思っていたのですが、時間が経つにつれて女の子の気がしていたのです。

私はちょっと大雑把で気が強いところがあります。いわゆる異性からの「モテ」タイプじゃなかったかも。
なので、「いざ女の子だったら、どう育てればいいんだろう」とか「美意識が高まっている現代、思春期に整形したいと言い出したらどうしよう」なんて、同姓の子を育てることに緊張していたところでした。そう考えるほど、すでに女の子を宿している気がしたのです。

いざ女の子と分かり、ほっとしたような、覚悟が決まったような感じがしました。

一方、男3兄弟で育った夫は、女の子であることがまだ想像できない様子。しばし放心していたのが面白かったです。

 

私が子どもだったとき

性別について、私は何か構えてしまうところがあります。

記憶のある4、5歳の頃から、私は一応女の子のつもりでした。テレビで見ていたのか、周りの子を真似したのか、私もセーラームーンが好き。

でも、両親が私に着せる服はほとんど”お古”で、男の子の向けのデザインも多くありました。さらに髪型も眉上5センチのパッツン、襟足もバリカンで刈ったのかというくらいの短さ。父譲りのゲジゲジ眉毛もあいまって、男の子にしか見えません。外食でお子様ランチを頼むと、いつも車や電車といったおもちゃが出されました。

実際男の子とも仲良く、木登りやかけっこ、乗り物おもちゃでも遊んだ”やんちゃ”な子供。自分が女の子とも男のことも、あまり意識しない。だけど、お子様ランチ注文時のように、周囲から「男の子」と見られることには、毎度少し寂しさがありました。

 

実際、両親は「女の子/男の子らしく」は意識していなかったようです。むしろ、生まれるまで性別を知ろうとしなかったみたい。ジェンダーに対する意識ゆえではなく、本当にいろいろと気にしていなかったそう。ある意味、変わった両親なのかも。

 

そのためか、私はいい意味で”女の子だから”がなかった。赤・ピンク系を好むようになったのも、おしゃれやお料理に関心を持つようになったのも、自分からな気がする。一方で、お人形遊びはあまり通らないで来ちゃったのかなぁ。

 

女の子は大変なの?

そんなこんなで、”女の子グループ”という大枠に囚われずに培った私らしさは、学生や新社会人の頃まで続いた気がします。女だからといった優劣を感じることなく、自分の意思で切り開いてきた(うまく流れに乗ってきた)気がする。

 

だけど.... 大人になってみると性別を意識することは結構あるんですね。

 

仕事で知り合った人たちとの宴会は楽しかったけど、今思い返すと「若いねーちゃん」として見られていたところもあったんだろうなぁ。関心を持ってくれたのは嬉しかったけど、若さと女と愛嬌で、ちやほやされていたところもあるはず。

「女性で、この仕事はすごいね」とか、あなたは「バリキャリ」「女性活躍」みたいなことはよく言われたし。別に嫌ってわけじゃないのだけど、「私が違和感なく進んできたこの道は、ちょっと特別なことなんだ」と気づくようになったというか...。

 

そして20代で感じるようになった、生物学的な女性性。生理前のだるさや眠さ、冬の生理痛がしんどくなってきました。気持ちも不安定で、周りを困らせたこともあるでしょう。ココンディションの良い日が月に数日しかない。「やっぱり男性は有利なんだ」と何度も本気で思いました。

さらには、結婚や子どもといったライフプラン....。あれ?自分の好きな仕事をしながら、子や家を持つ生活って結構大変なことなんじゃない??って。何か折れることが必要?
これは20代後半で急に突きつけられたなぁ。もっともっと前から女の子らしく生きて、異性との付き合いを通してイメージを持っておいたら、うろたえることはなかったかなぁと、ふと思う。今まで何もなかった「生きづらさ」を初めて感じるようになった。

 

.....と、このように女を生きてきた私の経験があるため、「女を育てる」側になるのが若干不安です。母親が一番身近な女性だもんね。

 

今の時点でも「周りからも女の子とわかるよう、ピンクがいいのかな」「女の子だからピンクを選ぶなんて、これこそジェンダーの刷り込みだわ」なんて、服1枚選ぶのにも逡巡しています。笑

といいつつ、ピンクもそれはそれで可愛い。ちょっとずつ増えていますよ。f:id:erie_n:20240204133539j:image

夫から言わせれば、変に意識しすぎなんですけども。

 

 

でもこれだけ言いたいのが、私は自分の人生を過ごしてきて、一応女の性として生まれて過ごして、なんだかんだ楽しいです。

だからお腹の娘も、実りある人生をこれから送って欲しいなぁ、と願います。性別が決まるのは本当にたまたまで、それと人生の質を左右するわけじゃないもんね。

 

なんか長くなっちゃった。そんな感じです。

ほっとする味、蘭州牛肉麺

さてさて、「出産を前に、今のうちに外でお昼を食べようキャンペーン」は続いています。

この日は蘭州牛肉麺をいただきました。

 

お店は近所の散歩ルート沿いにあり、これまた最近オープンしたように新しい。入ってみると、青や緑が目に入ります。そう、蘭州市は中国内陸にあり、かつて交通の要としてシルクロードの一部として栄えた場所です。だからなのか、エキゾチックな雰囲気。

そしてそして、蘭州牛肉麺イスラム教徒さんの清真料理なんですね。(なるほど〜!)

このお店も、清真料理のレストランでした。豚肉は一切出てきません。お酒も売っていなかったんだろうな。

 

やはり私は漢字が読めないので、店内に掲げてある写真を指さします。「ジェガ(あれ)、イーガ(一つ)」。いいかげん、短い文章を話そうとしたり、簡単な漢字は読み方を調べてから会話するようにしたり、成長したいものだけど....汗。

 

肌がつるんと綺麗で丸く、切長の目をした女性に注文しました。黒いスカーフを顔の周りに巻いていて、顔立ちも雰囲気もなんともエキゾチック。奥の厨房にいる男性陣も、皆浅い器のような帽子を身につけていました。

 

さあ、やってきました。癖のない、さっぱりとしたいい香りです。

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麺はちょっと黄色で、太さが所々違います。手で引っ張って伸ばす、手打ちだったのかな。長かった。コシはなく、ソフトな食感。

スープは牛の出汁が効いた、しょっぱ過ぎない塩ラーメンでしょうか。パクチーが入っているので、やや東南アジアも連想させます。

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美味しいです!!!

ほっとする味というのかなぁ。頭がボヨヨンとしている寝起き時でもいいし、お酒のシメでもいいし、風邪気味のときも助かるかも。優しく沁みる味です。にゅう麺みたいな感じ?

 

お肉は小さいの牛肉が数切れ入っていました。写真より小ぶりだけど、まあいい。薄切りの大根も入っていて、これもいいアクセントでした。

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やはり、麺の量は多いですね。残される前提でたっぷり入れているんでしょうけど、割とフードファイトでした。そして、気づいたら完食してしまった私。恐るべし食欲....。

 

隣の隣の席に、小学校低学年くらいの年齢の子どもが数人いました。平日昼に子供だけで食事をしていたので、親はどこにいるんだろうと思ったのですが、お店従業員の子供だったようです。レジに入ってキャッキャしていました。

 

私の目の前で、外との気温差で曇った窓ガラスに何か書き始める子どもたち。

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一人が足し算や引き算を出題し、もう一人が答えていました。
「85-6」など、くり下がりがある式も、なんなく回答を記入する女の子。長いまつ毛の横顔に目を奪われながらも、この子たちはどんな場所で学んでいるのだろうなんて考えちゃいました。
中国では違うエスニックグループの子供たちも、校区内の学校に行くのかなぁ。それとも各コミュニティによる教育機関があるのかしら。(ただ、冬休みに入っていただけなのかも)

 

美味しいスープを吸った麺をたらふく食べたので、この日の夜は夕食が食べられませんでした。小ぶりの蘭州牛肉麺がもっと身近にあったら、ちょうどいいのかな。

 

🍜今週のお題「最近おいしかったもの」

中国の家庭料理・餃子を学ぶ

先日、中国の方に餃子作りを教わるイベントに参加してみました。

学生時代餃子の王将でバイトをしていた私にとっては、餃子は親しみのあるおかずの一つ。厨房で見た、超速の餃子包み作業が印象的で、本場中国ではどんなだろうと思っていました。

 

中国では、餃子といえば水餃子(ゆで餃子)を指します。そして、手作りが基本の家庭料理。

イベントは自体はざっくりしていて、振り返れば1)包み方、2)餃子にまつわる中国の食文化 をメインに学んだと言っていいでしょう。この二つだけでも、得たものは大きかったです。

 

🥟

まずは生地作りです。基本は粉と水!
強力粉だったかな、肝心なことを忘れてしまいましたが、少しずつ水を足して混ぜ、ちょうどいい硬さ(柔らかさ)まで練っていきます。

この配分、教えてくださった先生の家庭ではレシピがないみたい。粉の量に対しての水の割合、目分量なんだそうです。それだけ作り慣れているということなのかな。

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生地を練った後は、しばらく寝かせて。数時間でもいいし、朝に生地を作っておいて、夜に成型でもいいらしいです。アバウトなのがいいですね。

 

生地を棒状にまとめて、そこからプチッとちぎります。

ちぎったお団子サイズの生地を綿棒で丸くして、一枚一枚皮にしていくという作業。f:id:erie_n:20240127140844j:image

丸い皮の作り方は、ちょっと難しかった!

ピザのように(?)綿棒を一定方向に転がしていくのではなく、生地を回しながら、綿棒を内側の中心に向かって転がし、生地を少しずつ伸ばしていくみたい。だから、生地の厚みが若干中心に集まるというか..。意外にも。
右手で綿棒、左手で生地を回す、みたいに動くとやりやすいそうです。

もちろん、初心者の私はいびつな形に。四角になったり、びろーんと大きくなったり。こうなると、餃子の餡を包むときに上手くいかなくなちゃうよ。

でも、もちもちの生地を触って伸ばして、一心不乱いなるのが楽しかった。ねんど遊びのようで童心に戻っちゃいました。

 

餡の包み方も、これまた慣れず...。

両手の親指・人差し指・中指を上手く使って、手間にヒダを持ってくるように包むやり方でした。もちもち生地なので、水を付けずに皮がくっつきます。また、餡がたっぷり入るんですね。むっちりです。

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ちなみに、餡の作り方も忘れました。基本はお肉と白菜とニラかな?調味料はごま油とかオイスターソースだったけ。家庭の味でいいんです。

 

茹でる工程。たっぷりのお湯(水?)に餃子を入れて、餃子が浮き上がってきたらお湯(水?)を足すのを2、3回繰り返す....といった感じだったような。

やっぱり茹で時間が決まっているわけではなく、感覚なんですね。f:id:erie_n:20240127140847j:image

 

できました!

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初心者の手作りなので見た目は歪でしょうが.... つるん!とした舌触りと、もちっ!とした歯応えでです。美味しい。これが水餃子なんですね。

そのままでもほんのり味がするけれど、醤油や酢もつけていただきました。パクパクいけちゃう。

 

餃子にまつわる食文化も教えてもらいました。

餃子は春節の前夜(日本でいう大晦日)や初五(新年5日目?)といった新年の前後や、立立秋立冬冬至など季節の節目に食べることが多いみたいです。

なんでこんなに餃子なのかというと、縁起のよい食べ物だから。昔のお金の形にも似ているのだそうです。また、餡に入れる白菜やニラ、椎茸なども、発音が健康や金運などを連想させるため縁起のよい食材になっているとか。この辺りは、日本のおせちと似ているのかもしれませんね。

街中華や、ビールとラーメンのセットを連想する餃子とは全く異なり、興味深かったなぁ。

 

🥟

後日、日本式餃子を作る際に、中国式で包んでみました。

今回は焼き餃子、皮も市販(日本向けの?)を使ったのですが、これまで包み方が定まっていませんでした。

ヒダを手前に持ってくるやり方だと、綺麗なカーブができて美しい。やっぱり、餡もたっぷり入ります。

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底の面積も大きいし、安定して焼きやすい!

この日、餡の肉量を野菜に対して多めでもあったので、ちょっと肉肉しい焼き餃子になりました。でも、片栗粉を溶いた水で蒸したり、仕上げの油でいい感じのモチ・カリは出せたぞ。

たっぷり詰まる分、野菜を気持ち多めにしたらジューシーになるのかなぁ。椎茸を入れてもプリプリになるかも。

 

せっかく教えてもらった中国式を引き継ぎながら、我が家のちょうどいい焼き餃子を目指したいと思います。

北京にはま寿司上陸!

週末、オープンしたばかりという「はま寿司」に行ってきました。

そう、回転寿司チェーンのはま寿司さんです。

北京で回るお寿司はちょこちょこ見たことがあるものの、日本チェーンはまだでした。はま寿司ができるという話は、風の噂で聞いており、そこまで回転寿司ファンではない私でも、ちょっと気になっていました。

ついたのは12時半ごろかな。春節前なのか、渋滞気味で想定より遅れてしまいました。

とても混んでいると聞きましたが、すでにお店の周りにたくさんの人が順番待ちしています..!

私たちが引換券を取ると、なんと200組待ち。

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ほとんどが(当たり前か)地元の中国人。みんなお寿司好きなんじゃーん!!

 

待ちました。かなり待ちました。周りの人を眺めたり、スマホECサイトや過去の写真をたりと暇を潰し、トイレにも3回行ったけど(頻尿なので)、流石にくたびれた。お腹もすいた。

お尻が痛く、痺れを切らし始めたところで、お寿司図鑑を眺めます。

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基本一皿10元(200円)。きをてらった珍メニューは見当たらず、ラーメンやちょっとした揚げ物のサイドメニューも充実。どれも美味しそう!

 

さてさて、ようやく私たちの番号が呼ばれました。なんと2時間半待ち!!お昼に来たのに、もうお茶の時間になっています。

 

お寿司はテーブルからタッチパネルで注文し、手元にやってくるタイプでした。なので、何かしら流れている光景ではありません。でも、それも衛生的だし、新鮮でいいのかしら。

私は炙りならOKと自分自身を許し、お魚も食べることにしました。

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炙ったしめ鯖です。写真じゃわからないですが、ネタが大きくて分厚かった!下のシャリはただの台、という感じ。しっかりお魚を食べられて、おいし〜!!

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サーモン、えび、ホタテです。ブリュレという名がついていて、砂糖のような甘いものを乗せて炙ったみたい。これはこれでいける。美味です。

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炙ったえんがわちゃんです。レモンと塩も効き、口の中でふんわり溶けました。ハオチーですよ。

カニフェアをしているとのことで、ボイルしたカニも。本物でした!f:id:erie_n:20240129222525j:image

現在、禁輸措置が続いている以上日本産の魚介類は使えないのでしょうが、それでも十分なクオリティです。店内も綺麗で清潔、従業員もテキパキ、タッチパネルも使いやすい。リーズナブルで美味しい食事を届けられるのも、企業努力あってこそなんでしょうね。
はまさん、ありがとう〜〜〜!!!

 

フライドオニオンが乗ったサーモンもよかった。

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ここのシャリは小ぶりでふわふわなんですね。崩れるので食べにくさはあったけど(笑)、その分少量なので、何皿も進んじゃいました。他にも鯛とか、お肉のものとか。

 

最後の締めは、デザートです。いちごフェア中だったので、いちごのパフェを。

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幸せ〜!

結局、私だけで10皿(10品)食べちゃいました。滞在も待ちに2時間半、食事に2時間くらいとかなりゆっくり過ごしました。というか、気づいたらあっという間に時間が過ぎていました。お寿司マジック!

お店では小さな鍋メニューも充実していて、お寿司を食べながらすき焼きも囲むお客さんもたくさんいました。みんな楽しそう。

 

食事の時間が夕方とかなり中途半端になり、体内時計が狂ってしまいましたが、楽しい一日だったのでした。

断面図三角形の麺料理、刀削麺を食べる!

早いもので、北京で生活を始めて1年が経過しました。

途中一時帰国はしたけれど、続けてここまで長く外国で暮らすのは初めてです。学生時の留学を超えました。(留学は1年未満を2回なので、トータルでは中国の方がまだ短いけれど)

到着後最初のご飯(トンカツ)や、翌日の出来事(マイナス15度でのユニバーサルスタジオ)とか、昨日のように感じられるなぁ。早い!

とりあえず大きなトラブルや嫌と感じる出来事はあまりなかったので、よかったのかな。平穏に暮らせていることに感謝です。

 

さて、実は臨月までそろそろ。トイレが近く、外に出るのも億劫なところがあるのですが、一人外食を楽しんでいこう!という私キャンペーンを始めようと思います。

この日は、刀削麺。麺が切り干し大根みたいにビロビロな、中国を代表する麺の一つです。
名前に刀が入っているように、生地をそのまま刀で削りながらお湯に放って、茹でるからなんですね。地元で一度、専門店で見た・食べたことがあって、感動しました。結構美味しいんです。
ちなみに発祥は山西省。北京から見ると南西の内陸にあり、中国全体で見ると北部に位置する省。

 

訪れたお店は、家の近くの路面店です。前からあったような気もするけど、内装が装が綺麗だから、オープンしたばかりなのかな。

美味しいメニューに辿り着きたいところですが、私は写真を指差すしかない。角煮のようなお肉が乗った麺(多分定番)を注文しました。確か「紅豚肉刀削麺」みたいなやつ。

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(↑珍しくiPhone撮影がピンボケ)

来ました〜!
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味は、見た目よりも濃くなく、クセもなく。醤油や出汁の味でもないのでなんて言えば良いのだろう?感覚としては、うどんみたい。みんなズルズル食べてます。

 

麺はたっぷり。日本でいう大盛り。具が思ったより多くないので(追加トッピングする形だったのかな?)、ひたすら麺を食う、という一品でした。

刀で削った麺は断面図が三角になるように角があり、きしめんなんかとはまた違った食べ応え。ツルツルしながらもちもち(とはいっても、うどんほどじゃない)で、スープが絡む感じ。

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私はメニューの温かい麺コーナーから注文してしまったけど、よく見たらかき混ぜ麺コーナーもあった。多分、汁なしなんだよ。ニンニクやネギの効いた油や香辛料とかき混ぜて食べるんだろうなぁ。この刀削麺だと、また美味しいんだろうな。

無愛想な店員さんでも、私が3回顔を出せば打ち解けられるに違いない!

 

そういや2時過ぎに入ったけれど、頻繁にお客さんが出入りしていました。顔見知りなのか、入ってきた途端にお客さん同士でぺちゃくちゃ会話が始まったり。
一方で隣のカップルは、会話なく片手でスマホをいじりながら麺を啜っていたり。(器用だな〜)

しかし、中国の人はよく食べるなぁ。コンビニの温かくないおにぎりと野菜ジュース、なんてのは考えられないんだろうな。
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ごちそうさまでした!

2023年振り返り その2・チャレンジ面

今さらながらの2023年振り返り。前回は自分の気持ちの変化にフォーカスして綴ってみました。

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今回はその続きということで、昨年チャレンジしたことについて省みたいと思います。

チャレンジ面

水曜日の社会科見学

平日の中日にあたる水曜日。この日は夫の帰宅が遅く、夕食を用意しないことが多いため、自分の中で「見聞を広める社会科見学の日」としていました。

ガイドブックなどをパラパラめくり、気になった場所や施設に一人で行ってみるという日。毎週いつも実施できたわけじゃないけど、できるだけ出かける目的を探し、事前にアクセスや予約状況をチェックするようになったし、訪問後に気になった点を調べるようになりました。

一番面白かったのは... なんだろうな。お茶の問屋街かな?この日は友人と一緒だったっけ。

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華僑博物館も興味深かった。行った時は中国に来たばかりだったけど、中国や世界のことがわかってきて再訪したら、また楽しめそう。

北京民族博物館に隣接した東岳廟も「道教って何?」と中華思想に触れる機会になったし、それで言えばラマ教の寺院や、回族が多く居住するイスラム街・牛街も興味深かったな。

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(↑ラマ教の寺院。観光のつもりで行ったけど、熱心にお祈りする人でいっぱいだった)

年途中で妊娠が分かったので、無茶はしないようになったけど、まだまだ行きたいところがたくさん残っています。骨董市場とか、魚がたくさん集まるという魚市場とか。科学技術館や植物園だって。定番の観光地、紫禁城頤和園も後回しにしすぎてしまったなぁ。

一人自分のペースで興味あるスポット・施設を見て回れるのは、私の中でちょっとした冒険で、学びイベントで、癒しでした。中国・北京も立体的に見え始めたことでしょう。よくやったよ、私!

 

日々のごはん作り

夫との共同生活ということで、平日は毎日(水曜日は任意)夕食を作ることになりました。東京では自分のためだけに用意していたから、お惣菜や外食も多かったし、1品ドーン(+カット野菜のサラダとか)とその日の気分が多かったのですが。

今は仕事をしていない分、ゆっくり取り組むことができるし、毎日何かを作り出すことが面白い。チャレンジできる楽しさとも言えます。いまだに濃さの加減が安定しないけれど、栄養や彩りのバランスも気を使うようになりました。23年は新たなライフスタイルを確立したなぁ、と思います。

そういえば、パンやケーキ作りにも憧れていたのに、結局しなかったな。まだその段階じゃないのかもです。

 

中華グルメはまぁまぁ、コミュニティ参加もそこそこ

ただ、自炊や夫と過ごす時間が長いせいか、あまりチャレンジできなかったのもあります。

一つは中華グルメ。一人で入りづらいことや言語のハードル、美味しくなさそう・不衛生そうという思い込みなど、いろんな理由で思ったほど積極的に食べてきませんでした。

北京ダックやピリ辛な麺料理をはじめ、ローカル北京っ子が食べてるホカホカした何か(何かもよくわからない)とか。

もちろん何回かは試して、「意外に美味しい」と思ったのも、「ま、まじぃ..」というのも、どちらもありました。

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(↑トマトと卵が乗ったうどんみたいな麺料理。まぁまぁ)

コミュニティも参加しなかったな。幸い、何人かの友人とは巡り合いましたが、基本は自分(と夫だけ)の世界で完結していたかな。初年はこんなものかな、まぁ、いいっか。

 

貴重な日本の本を手に取って

日本の書籍が集まる図書室の存在を知り、そこで図鑑や日本語の教科書を眺めたり、漫画を読んだり、ランダムに借りたりして、読書も楽しみました。自宅では活字の娯楽が限られていたので、救われたなぁ。小中学生に戻った感じでした。

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閲読数は何冊になったんだろう。今年は記録してみます。

 

音楽はそこそこ

中国生活では時間はたっぷりあるだろうから、持ってきたミニキーボードやウクレレを弾きまくるぞ!と意気込んでいたのですが...。キーボードはSimply Pianoのアプリで1週間基礎の練習をしたのですが(これは楽しかった)、鍵盤が小さすぎて支障があり、その後ギブ。
ウクレレも、あまりにも下手すぎてお腹の赤ちゃんによくないのでは...と控えるようなっちゃった。

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ライブDVDもたくさん持ってきたのに、意外と見ていないなぁ。興味の先が変わってきたのでしょうか。

 

アクリル絵画もあれれ?

音楽とともに、アクリル絵の具で絵を描くことも楽しみにしていた時間の使い方でした。

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和田誠さんが好きで、週刊文春の表紙のように身近な自然やものを鮮やかに描き溜めていきたいと思っていたのですが.... 東京の時はよく描いていたし....  なのに、集中できなくなっちゃいました。意外と1日の中でまとまった時間を取れないというか、これを描きたいと思えなくなったというか。

ちょっと残念です。でも、本当に描きたいときが楽しいのだから、それでいいんです。

 

キャリアや人生の目標を意識した活動は...

夫の駐在への帯同中は、キャリアの棚卸しや資格試験の勉強に励んだりと、次の目標に向かって準備・再構築をするのが良い、とも聞きます。私はそのことも気になっていたのですが、結局できずじまいでした。考えても、一人詰まった感じになるのが嫌で。

いつかポーンと、何かを見つけたり、動き始めたらいいなぁ。

 

 

そんな感じで、23年のチャレンジしたこと・しなかったことを振り返ってみました。

力みすぎず、自然の流れに乗ってだと、こんなもんです。私らしいです。ほどほどによくやりました。お疲れ様でした。

今年も、年末に振り返ればたくさん挑戦して、得たものがあればいいな。

妊娠記録#6 : やっぱり日本で買うのが楽しい!ベビーグッズ探し

遡っての北京での妊娠記録です。

妊娠4ヶ月を過ぎてから、段々と体調は安定し、9月末の大型連休・国慶節には日本に一時帰国をしようという話が出てきました。となると、日本でしかできないこと、貴重な滞在でしたいことを考えていくと....私の場合は今後、出産や子育てで必要になるグッズの買い物でした。

 

 

中国で何が手に入る?近所のモールへ

まず、行ってみたのが近所のモール。家族向けの大型施設で、観光施設みたいな雰囲気もあります。一人でプラプラしていたとき、丸々1棟がベビー・キッズ向けになっていたのを覚えており、まず中国ではどんなものを売っているかを見に行きました。

フロアにはたくさんのテナントが集合。哺乳瓶などのお世話グッズなどを売る小売店と、衣料品を売るアパレルと、家具などと大体3種類でしょうか。

 

お世話グッズのお店では、日本製に注目してみるとピジョンの哺乳瓶がありました。有名な哺乳瓶「母乳実感」は複数の柄も並んでいて、中国でも人気商品だと推察。あとは、ソープやローションといったスキンケア用品、歯ブラシや爪切りも。こういった赤ちゃんの口や肌に直接触れるものは、やっぱり日本製だとどこか安心ですね。

粉ミルクや離乳食、食器類も売っていました。デザインも可愛く、おそらく主流の中国ブランドも展開していましたが、中国語だとちょっとよくわからない。欧米ブランドはまだ読めるし、食器なんかだとシンプル・スマートな印象で、悪くないな〜なんて思いました。

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肌着類は日本で見るような新生児用は見当たらず、どれもちょっと大きくなってから(6ヶ月とか?)用が多いように感じました。一方で、たまに中国で見るお尻部分が割れたパンツ(そのままうんちするため?未だに謎)はありませんした。

 

あとは、各アパレル。見たことがあるので言えば、日本のMIKI HOUSEやフランスのプチバトー、あとはラルフローレンとか。輸入品はそれなりのお値段です。

ざっくりとした印象として、モールとしての品揃えは豊富なんでしょうが、やはり限られる印象。そして余裕のある人向けかしら。ごくごく一般的な中国人が、日本・外国製やちょっとおしゃれな中国製ばかりを買い求めることはないでしょうし...(尻割れパンツを含め)皆さんはどこでグッズを揃えるんでしょうね?

 

爆買い計画、そしてネットショッピング

さて、おむつやお尻ふきなどの消耗品は中国で買うしかないとして、その他基本グッズはできるだけ一時帰国中に日本で揃えることにしました。

中国でできることといったら、何を買うかのリスト作りとネットショッピングです。この時、まだお腹も膨らんでいないし、性別も全くわかっていなかったので、正直全然ピンときませんでした。日本の友人に聞いたり、ネット情報を参考にしたりで調べていきました。

自分が必要になるグッズのみ先に買ってしまおうと、初めての専門店ネットショッピング。マタニティ下着や腹帯、入院用のパジャマなどを注文しました。ん〜やっぱり、実感がわかない。本当にこれを使うのか... そしてサイズは大きめがいいの?L?LL?やっぱりM?

ベビー用品もしかり。何をいくつ買えばいい、ということは目安がついていましたが、まだ顔も性別もわからない。何が似合うのか、あまり親の嗜好を押し付けてはいけないのでは、でも綿100%にはこだわった方がいいんじゃないか...なんて、夜な夜なパソコンを見ていた記憶があります。

この時はまだ、身軽であることを楽しみたい時期だったのに、産前・産後・生後何ヶ月と、かなり先々のことまでまとめて考えてました。えらいえらい。

 

初めてのアカチャンホンポ

一時帰国中、なんやかんやで夫と一緒の時間が限られており、買い物ができたのは1.5日。数時間の下見と、その2日後にまとめ買い。

東京を拠点にしていたので、行ってみたのは錦糸町。ベビー用品などを販売するチェーン・アカチャンホンポ西松屋ベビーザらスがあるからです。

ベビーザらスは結局行けずじまいだったのですが、西松屋と比較し、アカチャンホンポだけで一通り揃えることにしました。広くて明るく、品揃えが豊富!初めての実店舗お買い物にワクワクです。

 

リストを見ながら、肌着、ケア用品、哺乳瓶やお風呂道具....と揃えていきました。
前述の通り、性別はまだわかりません。衣類は大体、ブルー系、ピンク系、イエロー系やマルチカラーで展開されているので、割とうっときました。私たちは男の子だった場合を考えてピンクやうさぎちゃんは避けつつ、ただ水色やゾウさんなら女の子でも可愛いかなぁ、なんて選んでいきました。なんでピンクやうさぎ、可愛い系は女の子で、ブルーや乗り物などは男の子向けの印象になるんでしょうね。自分でもなんか変なのと思います。

一通り買い物かごに入れたとき、夫がMIKI HOUSEコーナーに気付きました。新生児向けはパステルカラーで、乳幼児向けは原色づかいがレトロ可愛いい。夫が気に入り、アイテム数点をMIKI HOUSEに変えることとしました。
可愛い〜、可愛いんだけど、西松屋などを見てきたのもあり、いい値段!子の成長は早く着られる期間は短いと聞くので、あまり奮発したくないんだけど... 「家族が一人増えるんだし、初めての服をケチケチしちゃいかん」と夫が言うもので。可愛いし、いいか!

 

割と長い時間を過ごし、お会計。長〜いレシートで、総額もウン万円(想像にお任せ)しました。自治体によっては10万円ほど出産祝金を出すように、本当に準備だけで相当なお金がかかるんですね。ここからベビーカーやベッド、消耗品のおむつ類を買っていくと、どうなるんだろう....。

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こう日中を比べてみると、やっぱり日本の商品は可愛くて、たくさん種類があって、赤ちゃん・パパママのことをよく考えてらっしゃる印象。もちろん質もいい。そして実店舗で買う楽しさもありますね。
いくら非婚・少子化傾向と言えども、中国のベビー市場は母数が多いのだから、もっと日本企業も進出してくれないかなぁ。笑 

のちに北京でママコミュニティを知り、お下がりのグッズを譲ってもらうことも出てくるのですが(ありがたい!)、とにかく一時帰国中に買えるだけ買えて良かったです。そして良い思い出になりました。